巨大数研究 Wiki
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ベルフェゴール素数とその周辺についてです。この素数について全く知りませんでした。この Wiki の編集履歴は残らずざっくりと目を通していますが、毎回くんどらべったらどっぽれ名無し氏が渋いところばかり持ってくるので感動しています。記事中にさらっと 42 が出てくるのもいいですね。

115.38.175.101 氏がベルフェゴール素数の編集時のコメントに「apocalypse numbersってどう和訳すりゃいいの?」と書かれています。やはりここで重要なのは、en:Belphegor's_prime の下にテンプレートで挿入されている Beast number and related numbers という一覧でしょうか。

en:Beast number にざっくりとした一覧がありますが、上記テンプレートの中のうち en:apocalypse numberen:apocalyptic number はあるものの、en:apocalyptri numberen:apocalyptetra numberen:apocalypenta number が書かれていません。この後者 3 つが曲者で、apocaliptic という単語と、本来であれば接頭語であるはずの tri-、tetra-、penta- を接尾語的に結合することで、語呂良く合成語を作り出しているという、非常に遊び心のある命名になっています。

そもそも黙示録という表現そのものが、昔から中二病に罹患した方々に人気の高い単語ですから、このような命名がされるのも納得のいくものだと思います。物語の分類における終末ものという表現は英語だと apocalyptic という単語を使いますし、崩壊した世界そのものを単に apocalypse という単語で表現しようとすることもありますね。特にキリスト教圏においてある意味で人口に膾炙しすぎた表現であり、カジュアルに使いやすいということもあると思います。例えば『地獄の黙示録』なんて、いわゆる終末もののように世界が崩壊したわけですらなくて、物語の主観的には大変な厳しい状況であるというだけです。ちょっと前に流行した Cookie Clicker では、クッキーを焼いてくれる Grandma による厄災、Grandmapocalypse というものがありました。

そして肝心のこの Wiki におけるいくつかの数の訳なのですが、トリトリテトレーションペンテーションなどがそのままであることを踏まえると、apocalyptri をアポカリプトリ、apocalyptetra をアポカリプテトラ、apocalypenta をアポカリペンタとそのままカタカナ表記にすることが考えられます。問題は apocalypse と apocalyptic の訳ですね。前述 3 つの数においてはトリとテトラを繋げるために、apocalypse ではなく apocalyptic を元にしていますので、この流れであればそのままカタカナでアポカリプス、アポカリプティックとしたほうがいいように思います。

よってこの場合、

  • アポカリプス数
  • アポカリプティック数
  • アポカリプトリ
  • アポカリプテトラ
  • アポカリペンタ

となります。

次にそのまま訳した、

  • 黙示録数
  • 黙示録的数
  • 黙示録トリ
  • 黙示録テトラ
  • 黙示録ペンタ

というものも考えられますが、これならトリ、テトラ、ペンタはそのままであるという前提が成り立ちますし、Grandmapocalypse をババアポカリプスと訳したような、言葉遊びの面白さをそのまま訳すことそのものが大抵の場合は非常に困難なのだということを受け容れて無理にカタカナを使ったりしておらず、自然なように思います。巨大壮絶テスラソスみたいな事例もありますし、こちらのほうがいいと個人的には思うのですが、どうでしょう。

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